道具を買い足す前に、体の位置を決める。これが順番です。順番を間違えると、良い椅子を買っても、良い照明を買っても、体は楽になりません。
椅子の高さで、9割が決まる
デスクワークの快適さは、ほぼ椅子で決まります。正確には、座面の高さと、肘の角度です。
座面の高さは、40〜43cm。身長165cmなら42cmが目安です。ここに座って、足の裏が床につき、膝が90度になる高さを探してください。足がぶらぶらするなら、足置きを1つ。膝が上がるなら、座面が高すぎます。
肘の角度は、90度。キーボードに手を置いたとき、肘が体の横に落ちて、肩が上がらない高さにします。ここが合っていないと、肩と首にきます。
デスクの天板は、70cm前後。座面42cm+太ももの厚み+2cmの余裕で、ちょうど70cmになります。天板が高すぎる場合は、椅子を上げて足置きを足す。低すぎる場合は、天板の下に3cmのスペーサーを入れるか、椅子を下げます。
モニターは、目線より少し下
モニターの上端が、目線と同じか、少し下。これが基本です。画面を見るときに、あごを上げない位置。
目線の高さは、座った状態で床から110〜120cm。モニターの上端をそこに合わせます。ノートPCだけなら、スタンドで10cm上げるだけで変わります。
距離は、画面の対角線の1.2倍。24インチなら約70cm、27インチなら約80cmです。近すぎると目が疲れ、遠すぎると前かがみになります。
照明は2種類に分ける
在宅ワークの照明は、部屋と手元で分けます。部屋は2700Kの電球色、手元は4000Kの昼白色。
部屋を暖色にすると、夕方以降も落ち着きます。手元だけ白くすると、紙やキーボードが見やすい。この組み合わせが、夜でも目が疲れにくい条件です。
デスクライトは、画面の真正面に置かないでください。画面に光が映り込みます。利き手の反対側、斜め45度から当てると、影が出ず、反射もしません。
実際に使っている8つ
高いものを揃える必要はありません。実際に3年使って、残ったものだけを挙げます。
1. 座面が硬めの椅子(4万円台)。柔らかいと、長時間で沈みます。 2. 足置き(3,000円)。膝の角度を調整できます。 3. モニタースタンド(2,000円)。10cm上げるだけで首が楽に。 4. デスクライト(6,000円)。4000K、調光付き。 5. クランプ式の電源タップ(2,500円)。床に這わせずに済みます。 6. ケーブルトレー(1,500円)。机の下が3倍すっきりします。 7. 肘掛け付きの椅子用クッション(4,000円)。肩こりが減りました。 8. 遮光カーテン(5,000円)。昼の映り込みが消えます。
合計で8万円ほど。全部を一度に揃える必要はありません。効果が大きい順は、椅子、モニタースタンド、照明、ケーブル類です。
| 予算 | 揃えるもの | 効果 |
|---|---|---|
| 1万円以下 | 足置き、モニタースタンド、ケーブルトレー | 姿勢と配線が改善 |
| 3万円台 | 上記+デスクライト、電源タップ | 目の疲れが減る |
| 8万円台 | 上記+椅子、遮光カーテン | 長時間でも疲れにくい |
配線を隠すと、集中できる
机の上が片付いていても、足元にケーブルがあると集中できません。目に入るものが多いほど、注意力が削がれます。
ケーブルは、机の裏にトレーを付けて、そこにまとめます。電源タップはクランプ式にして、天板の端に固定。床に這わせると、掃除のたびに引っかかります。
モニターの配線は、1本にまとめてから、結束バンドで留めます。見える部分が減るだけで、机の印象は変わります。
音も、見落としがちです。椅子のキャスターは、フローリングだと響きます。1,000円ほどのフェルトキャスターに替えるだけで、階下への音が減ります。夜に動く人ほど、効果を感じます。
デスクの下に何も置かないことも、大事な準備です。足元に箱があると、無意識に足を避けて、姿勢が歪みます。収納は、デスクから1m離れた場所に。
よくある質問
QノートPCだけでも、腰は楽になりますか?
スタンドで画面を上げ、外付けキーボードを使えば楽になります。ノートPCを直接打つと、前かがみになります。
Q椅子は何年使えますか?
4〜5年が目安です。座面のクッションが沈み、ガス圧が抜けてきます。
Qデスクライトは、明るさはどのくらい必要ですか?
手元で500ルクス程度です。調光付きを選ぶと、夜に落とせます。
Q部屋の照明を変えられない場合は?
デスクライトだけ4000Kにして、間接照明を1つ足すと、近い環境になります。
道具は、体に合わせて選ぶものです。次は、夏のリビングを涼しげに見せる素材と色についてまとめています。



