夏のリビングが重く見えるのは、布の面積が多いからです。ソファカバー、クッション、ラグ、カーテン。冬に快適だったものが、夏には圧迫感になります。逆に言えば、布を替えるだけで、部屋は軽くなります。
布の面積を、3割減らす
夏の支度は、足し算ではなく引き算です。まず、布を減らします。
クッションは、4個から2個へ。ラグは、毛足のあるものから平織りへ。ソファカバーは、厚手から薄手へ。この3つを替えるだけで、部屋の印象は夏になります。
カーテンは、遮光からレースだけに。日中はレース1枚で十分です。遮光2級のカーテンを閉めたままだと、部屋は暗く、湿気がこもります。
クッションを2個に絞ると、ソファの座面が広く使えます。夏は、座る面積が増えるだけで涼しく感じます。
素材は「触ったとき」で選ぶ
見た目より、触り心地で選んでください。夏は肌に触れる時間が長いので、素材の差がそのまま快適さになります。
リネンは、吸湿と放湿が速い。汗をかいても、すぐに乾きます。しわになりやすいのが難点ですが、夏はそのしわが涼しげに見えます。
コットンは、吸湿はよいが、乾きはリネンより遅い。洗濯機で洗えるものが多く、扱いは楽です。
ジュートは、麻の一種で、ラグに向きます。硬いので、素足で歩くと刺激がありますが、それが逆に涼しく感じます。
ポリエステルは、乾きは最速ですが、汗を吸いません。夏のソファカバーには、あまり向きません。
| 素材 | 吸湿 | 乾き | 肌触り | 向く場所 |
|---|---|---|---|---|
| リネン | 高い | 速い | さらっと | ソファ、カーテン |
| コットン | 高い | 普通 | 柔らかい | クッション、シーツ |
| ジュート | 低い | 速い | 硬い | ラグ |
| ガーゼ | 高い | 速い | 軽い | 掛け布団、ブランケット |
| ポリエステル | 低い | 最速 | つるつる | 屋外、キッチン |
色は白+生成り+グリーン1割
夏の配色は、3色で足ります。白、生成り、そしてグリーン。
白は、光を反射します。同じ照明でも、白い面が多い部屋は明るく見えます。生成りは、白より少し黄みがあり、木の色となじみます。
グリーンは、1割だけ。クッション1個、観葉植物1鉢、器1つ。この程度で十分です。2割を超えると、部屋が落ち着かなくなります。
反対に、避けたいのは濃いブラウンと黒。冬は落ち着きますが、夏は重く見えます。どうしても使うなら、面積を1割以下に。
ラグは、外すより替える
夏にラグを外すと、床の硬さと足音が気になります。外すのではなく、薄いものに替えてください。
い草のラグは、4.5畳で2万円前後。素足で歩くとひんやりして、エアコンの設定温度を1度上げられます。1度上げると、電気代は1ヶ月で500円ほど変わります。
洗えるコットンのラグなら、6畳用で1万円前後。犬や猫がいる家でも、気軽に洗えます。厚さは5mm以下を選ぶと、掃除機がかけやすくなります。
風の通り道を、1本つくる
夏のリビングは、風を止めないことが大事です。家具の配置で、空気の通り道を1本確保してください。
窓と窓のあいだに、家具を置かない。これだけで、部屋を横切る風が生まれます。ソファを壁づけにして、中央を空けると、通り道ができます。
サーキュレーターは、窓の近くに置いて、外へ向けると排気になります。部屋の中央に置いて回すより、効果があります。
照明も、夏仕様に切り替えます。冬は2700Kの暖色で落ち着きますが、夏は3000〜3500Kに上げると、同じ部屋でも涼しく感じます。電球を1つ替えるだけ。リビングのペンダントを、昼白色に近いものにしてください。間接照明は、夏は消しても構いません。光が減ると、熱く感じにくくなります。
寝室とリビングでは、変える場所が違います。寝室は、肌に触れるもの(シーツ、枕カバー)を替える。リビングは、目に入るもの(カバー、ラグ、クッション)を替える。優先順位を間違えると、費用ばかりかかって効果が出ません。
よくある質問
Qソファカバーは、夏だけ替えるものですか?
替える価値はあります。リネンのカバーは5,000円前後で、洗濯もできます。
Qクッションは2個で足りますか?
2人掛けなら2個、3人掛けなら3個まで。それ以上は、夏は暑苦しく見えます。
Q観葉植物は、夏に増やしてもいいですか?
1部屋に2鉢までが目安です。増やすと、水やりの管理が追いつかなくなります。
Qエアコンの設定温度は、何度がいいですか?
26〜28度です。ラグをい草にすると、28度でも十分涼しく感じます。
夏のリビングは、買い足すより、いまあるものを替えるほうが確実に変わります。次は、涼感寝具の選び方についてまとめています。



