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収納家具の選び方、バイヤーが見る4つの寸法

収納家具の選び方は、寸法から始まります。買って、届いて、組み立てて、置いてみたら入らなかった。この失敗の9割は、寸法を確認しなかったことではなく、間違った寸法を確認したことが原因です。

収納家具の選び方、バイヤーが見る4つの寸法

外寸ではなく内寸。幅ではなく奥行き。耐荷重ではなく、引き出しの底板の強さ。見る場所を4つに絞れば、失敗はほとんどなくなります。

寸法1:奥行きで、収まるものが決まる

奥行きは、収納家具で最初に見る数字です。ここで9割が決まります。

奥行き45cmあれば、A4ファイル(縦30cm×横22cm)が背表紙を上にして収まります。書類、アルバム、雑誌。だいたいのものが入ります。奥行き30cmだと、A4は横向きにしか入らず、出し入れのたびに苦労します。

奥行き60cmは、衣類用です。ハンガーを掛けたコートの肩幅が55cmなので、60cmないと扉が閉まりません。リビングに置くなら45cm、寝室なら60cm。この2択で考えると迷いません。

奥行き 入るもの 向く場所
30cm 文庫本、小物、食器 廊下、洗面所
45cm A4ファイル、雑誌、衣類(畳む) リビング、書斎
60cm ハンガー、コート、布団 寝室、クローゼット

寸法2:引き出しの内寸は、外寸より3cm小さい

カタログに「幅40cm」と書いてあっても、中に入るのは37cmです。板の厚みと、レールの逃げがあるからです。

これを知らずに買うと、A4が入らない、ファイルが斜めになる、ということが起きます。内寸は、外寸から片側1.5cmずつ引いた数字。奥行きも同じく3cm引いてください。

測り方は簡単です。家にある一番大きな書類を入れてみて、そのサイズに3cm足した数字を探す。A4なら33cm、クリアファイルなら35cm。この数字が内寸の下限になります。

寸法3:耐荷重は「1段あたり」で見る

耐荷重は、家具全体の数字と、1段あたりの数字が混在しています。「耐荷重30kg」と書いてあっても、5段あれば1段6kgです。

本は1冊300g。20冊で6kg。陶器の皿は1枚400g、10枚で4kg。この2つを1段に置くと、10kgになります。1段10kgあれば、たいていの用途は足ります。

気をつけるのは、引き出しの底板です。耐荷重は棚板の数字で、引き出しの底は別。引き出しに本を10冊入れると、底板がしなることがあります。底に補強の入ったものを選ぶか、重いものは下段へ。

開いた引き出しにA4ファイルを立てて収めた状態
開いた引き出しにA4ファイルを立てて収めた状態

寸法4:扉の開き幅を忘れると、開かない

家具を置いてから、扉が開かないことに気づく。これが一番多い失敗です。

観音開きの扉は、幅の半分が前に出ます。幅80cmの家具なら、片側40cm。前に40cmの空間が必要です。引き出しは、奥行きぶんすべて出ます。奥行き45cmなら、前に45cm。

廊下に置くなら、引き出し式かスライド扉。部屋の角に置くなら、観音開きでも大丈夫。置く場所を決めてから、開き方を選んでください。

もう1つ、忘れがちなのが家具の脚の高さです。脚が10cm以上あると、下に掃除機が入り、圧迫感も減ります。脚が5cm以下のものは、見た目は安定しますが、埃が溜まって取れません。ベッド下に収納を置くなら、脚は15cm以上必要です。

買う前に、3つを測る

メジャーを持つ前に、紙とペンを用意します。測るのは3箇所です。

1つ目は、置く場所の幅と奥行き。壁の幅を測り、その80%以下の家具を選びます。ぴったりだと、後ろに手が入らず、埃が溜まります。

2つ目は、前に残る空間。扉か引き出しが開く幅です。ここが足りないと、家具はただの箱になります。

3つ目は、搬入経路。玄関の扉の幅、廊下の曲がり角、部屋の扉。段ボールのまま入らないと、組み立ては玄関でやることになります。家具の幅が80cmなら、通路は90cm必要です。

測る場所 必要な数字 足りないとどうなる
壁の幅 家具幅の1.25倍 後ろに手が入らない
前の空間 扉幅の半分、または奥行きぶん 扉が開かない
搬入経路 家具幅+10cm 部屋に入らない

よくある質問

Q奥行き45cmの棚に、A4は何冊入りますか?

背表紙を上にすれば、幅80cmで約30冊です。1冊あたり2.5cmとして計算してください。

Q耐荷重を超えて置くと、どうなりますか?

棚板がしなり、最悪の場合は外れます。見た目では分からないので、重いものは下段に置いてください。

Q引き出しの底板が弱い気がします。

底に補強板のあるものを選ぶか、重いものを入れないことです。1引き出し5kgまでが安全な目安です。

Q搬入経路が不安です。事前に確認できますか?

家具の梱包サイズを確認してください。多くの場合、組み立て前の板の状態で届くので、完成サイズより小さく通ります。

Q扉の開きは、どちらが使いやすいですか?

狭い部屋なら引き出し、広い部屋なら観音開きです。引き出しは前に奥行きぶんの空間が要ります。

寸法で選んだ家具は、飽きても使い続けられます。次は、梅雨前の木製家具の手入れについてまとめています。

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