押し入れの奥行きは80cm前後、クローゼットの上段は天井まで50cmほど。この2つの数字を先に測っておくと、どこに何を置くかが自然に決まります。
衣替えの日に、収納の「住所」を決める
服が増える原因は、量ではなく置き場所が決まっていないことです。同じカットソーが3箇所から出てくると、買い足したあとに気づきます。
衣替えの日は、まず全部を出してください。1シーズンで一度も袖を通さなかった服は、別の袋にまとめて、そのまま3ヶ月置きます。3ヶ月後に開けて、まだ要らないと感じたら手放す。この順番なら、勢いで捨てて後悔することがありません。
住所を決めるときは、使用頻度で3つに分けます。週に1回以上着る服は、立ったまま手が届く高さ(床から80〜140cm)。月に1回の服は、しゃがむか背伸びする位置。年1回の服は、押し入れの奥かベッド下です。
押し入れは奥行き80cmを前後で分ける
押し入れの奥行きが80cmあるなら、手前30cmと奥50cmに分けます。手前は「今季着る服」、奥は「オフシーズン」。この分け方にすると、衣替えのたびに全部を入れ替えずに済みます。
手前30cmには、高さ30cmの衣装ケースを2段重ねると、引き出し2つ分の容量が取れます。奥の50cmには、圧縮袋に入れた冬物や羽毛布団を縦に立てて置いてください。横に積むと、奥のものを出すときに全部をどかすことになります。
押し入れの天袋(高さ40〜60cm)は、季節家電の置き場所にすると安定します。扇風機は分解して箱に入れ、こたつ布団は圧縮せずに乾燥剤と一緒に保管します。圧縮すると翌シーズンにふくらみが戻りにくくなります。
| 場所 | 高さ・奥行き | 入れるもの | 注意点 |
|---|---|---|---|
| クローゼット上段 | 天井まで50cm | 季節外の服、バッグ | 防虫剤は年2回 |
| 押し入れ手前 | 奥行き30cm | 今季の服(ケース2段) | 引き出し式が使いやすい |
| 押し入れ奥 | 奥行き50cm | 羽毛布団、冬物 | 縦に立てて置く |
| ベッド下 | 高さ20〜30cm | シーツ、タオル | 湿気対策シートを敷く |
| 天袋 | 高さ40〜60cm | 扇風機、こたつ布団 | 圧縮しない |
上段を空けると、夏の支度が一度で終わる
クローゼットの上段は、手を伸ばして届く範囲の少し上です。ここに冬物を詰めていると、夏物を出すたびに脚立が必要になります。
上段を空ける手順は3つです。冬物を下ろす、棚板を拭く、夏物を「立てて」入れる。棚板は、乾いた布で拭いたあとに30分ほど乾かすと、湿気がこもりません。
夏物は、畳まずに立てて入れると、枚数が把握できます。ハンガーにかける場合、厚さ1.5cm以下の薄型ハンガーに替えると、同じ幅に1.3倍ほど多く掛かります。10本で1,000円前後です。

ついでに済ませたい3つの掃除と湿気対策
衣替えは、普段動かさない場所を掃除できる機会です。服を出したあとの空いた空間で、3箇所だけ手を入れてください。
1つ目は、クローゼットの床。ほこりと一緒に、髪の毛が溜まっています。掃除機をかけたあと、固く絞った雑巾で拭くと、カビの原因になる有機物が減ります。
2つ目は、押し入れの天井と壁。結露が起きやすいのは、外壁に接している面です。触ってひんやりするなら、除湿シートを貼るか、すのこを敷いて空気の層をつくります。
3つ目は、ベッドの下。衣類を収納しているなら、一度全部出して、マットレスの裏側も確認します。黒い点が出ていたら、それはカビです。除湿シートを敷き直し、月に1度は立てて乾かしてください。
衣替えの時期は、梅雨の1ヶ月前くらいです。この時期に湿気対策を済ませておくと、夏のあいだカビと匂いに悩まされません。
押し入れの湿度は、閉め切ると70〜80%まで上がることがあります。目標は60%以下。除湿剤を1箇所に1個、押し入れなら2個置いてください。水が溜まったら早めに交換します。溜まった水をそのままにすると、逆流して服に染みることがあります。
簾(すだれ)や除湿シートを使う場合、家具と壁のあいだに5cmの隙間を空けると、空気が動いて湿度が下がります。隙間を空けるだけで、押し入れの中の湿度は5〜10%ほど変わります。
よくある質問
Q衣替えは年に何回すればいいですか?
5月と10月の年2回が基本です。5月に夏物を出して冬物を奥へ、10月にその逆をします。
Q圧縮袋は使ったほうがいいですか?
羽毛布団とダウンジャケットは圧縮しないほうが長持ちします。かさばるニットは圧縮しても問題ありません。
Q押し入れに服を吊るすのはありですか?
奥行き80cmあれば可能です。ただし突っ張り棒は耐荷重20kg以下のものが多く、コートを10着掛けると危険です。
衣替えで変わるのは、収納の量ではなく、探す時間です。次は、玄関まわりの収納を同じ考え方で整理する手順をまとめています。



