椅子は、写真では分かりません。座って、5分で分かります。そして、選ぶ前に知っておくべき数字が3つあります。
数字は、3つだけ
座面の高さ42cm。床から座面までの高さです。身長165cm前後の人に合います。テーブルの天板が70cmなら、差は28cm。この差が、腿の圧迫を防ぎます。
奥行き40cm。座面の前後の長さです。深すぎると、背もたれに寄れず、浅すぎると、腿が宙に浮きます。
肘掛けの高さ65cm。床から肘掛けまで。ここに腕を置くと、肩が下がります。肘掛けがない椅子は、肩こりになりやすい。
| 数字 | 目安 | 合わないとどうなる |
|---|---|---|
| 座面の高さ | 42cm | 腿が圧迫される、足が届かない |
| 座面の奥行き | 40cm | 背もたれに寄れない |
| 肘掛けの高さ | 65cm | 肩が上がる、肘が痛い |
| テーブルとの差 | 28cm | 腕が上がる、前かがみになる |
座面が硬いなら、3cmのクッション
木の座面は、見た目が美しく、掃除も楽です。ただし、1時間で痛くなります。
3cm厚のクッションを敷くと、2時間座れます。5cmだと柔らかすぎて、姿勢が崩れます。3cmが、硬さと沈みのバランスが取れる厚さです。
クッションは、滑り止め付きを選んでください。滑ると、座るたびに位置を直すことになります。
肘掛けは、付けられるなら付ける
肘掛けは、立ち上がるときにも使います。椅子から立つとき、肘掛けに手を付けると、膝への負担が減ります。
ただし、肘掛け付きは、テーブルの下に入りません。天板の高さが70cmで、肘掛けが65cmなら、5cmしか余裕がありません。テーブルに寄せて座るなら、肘掛けなしのほうが使いやすいです。
| 使い方 | 肘掛け | 理由 |
|---|---|---|
| 長く座る | あり | 肩が下がる、立ち上がりやすい |
| テーブルに寄せる | なし | 天板の下に入る |
| 子どもが使う | なし | 引っかかりやすい |
| 高齢の家族 | あり | 立ち上がりが楽 |
脚の形で、掃除が変わる
脚が4本、まっすぐ下りている椅子は、掃除機が入れやすいです。8cmの隙間があれば、ヘッドが入ります。
逆に、脚が外側に広がるデザインは、見た目は安定しますが、椅子の下に埃が溜まります。月1回、ひっくり返して掃除することになります。
実際に、5分座る
店で座るときは、5分計ってください。最初の30秒は、誰でも気持ちいいと感じます。
5分経つと、3つのことが分かります。腿が痛くないか、背中が反らないか、足の裏が床につくか。この3つを確認してください。
ネットで買う場合、座面の高さと奥行き、クッションの厚みを確認します。レビューは、身長を書いているものを探してください。165cmの人の「ちょうどいい」は、175cmの人には合いません。
揃えるか混ぜるか、その後の手入れ
4脚セットは、揃っていて失敗がありません。ただし、同じ椅子が4脚並ぶと、部屋が硬くなります。カフェのようで、家らしくありません。
2脚ずつ違う椅子を混ぜるなら、座面の高さだけは揃えてください。42cmと42cm。高さが違うと、食卓が傾いて見えます。色は揃えなくても、木の色が近ければ馴染みます。
混ぜるときは、1脚だけ「主役」を作ります。肘掛け付きを1脚、残り3脚は肘掛けなし。この1脚に、家長が座る。決まりがあると、部屋に物語ができます。
子どもには、高さを足す
子どもが小さいうちは、椅子にクッションを重ねて高さを出します。ただし、これは危険です。滑って落ちることがあります。
専用のチェアベルトか、高さ調整の座面を使います。目安は、座ったときに足の裏が床につくこと。ぶらぶらするなら、足置きを足してください。
3歳から5歳までは、テーブルとの差が20cm以下になるように調整します。28cmのままだと、食器に手が届かず、立ち上がります。
年に1回、ネジを締める
木の椅子は、使ううちにネジが緩みます。1年に1回、脚の付け根を確認してください。ぐらついていたら、ドライバーで締めます。
締めてもぐらつくなら、座面の下の板が傷んでいます。接着剤で補修するか、買い替えの時期です。10年使うと、座面のクッションも沈みます。張り替えは1脚1万円前後。買い替えと比べて判断してください。
よくある質問
Q椅子だけ買い替えても、テーブルと合いますか?
合います。座面42cm、天板70cmの組み合わせなら、見た目も揃います。
Q回転する椅子は、ダイニングに向きますか?
向きません。食事のたびに回ると、家族の視線が定まりません。書斎向けです。
Q4脚セットは、お得ですか?
単品より1〜2割安いことが多いです。ただし、同じ椅子が4脚並ぶと、部屋が硬くなります。2脚ずつ違う椅子を混ぜるのも手です。
Q座面の張り地は、何がいいですか?
食事の場なら、拭ける合皮か、撥水加工の布です。ファブリックは、シミが落ちません。
Q中古の椅子を買うとき、どこを見ますか?
脚のぐらつきと、座面の沈みです。4本の脚を床に置いて、1本でも浮くなら避けてください。
椅子は、毎日3回座る家具です。次は、秋冬のリビングについてまとめています。






