家具が入ることと、暮らせることは違います。6畳は約9.7㎡。ここに必要なのは、家具の面積ではなく、人が歩く帯です。帯が残っていれば、部屋は狭く見えません。
6畳は、通路を残す部屋だ
家具を置く面積より、歩く面積を先に決めてください。6畳なら、通路に使えるのは全体の3割ほど。約2.9㎡です。
この3割を削ると、部屋は一気に窮屈になります。逆に、3割を確保できれば、家具が多少大きくても我慢できます。人が通れるかどうかが、狭さの判断基準です。
覚える数字は3つだけ
180cm。ソファとテレビボードの距離です。これ以下だと、画面が近すぎて目が疲れ、圧迫感が出ます。6畳なら、この180cmが取れるかどうかが最初の関門です。
60cm。通路の幅。人が横向きに通れる最低限の数字です。ここを削ると、毎日ぶつかります。
40cm。ソファの前に空ける足元。座ったときに、足を伸ばせる空間です。ここがないと、座るたびに窮屈さを感じます。
| 場所 | 必要な数字 | 削るとどうなる |
|---|---|---|
| ソファ〜テレビ | 180cm | 目が疲れる、圧迫感 |
| 通路 | 60cm | 毎日ぶつかる |
| ソファ前の足元 | 40cm | 足が伸ばせない |
| ソファ〜壁(背面) | 5cm | 埃が溜まる、蒸れる |
配置は3パターンから選ぶ
A:壁づけ一直線。ソファを壁につけ、テレビを対面の壁に。中央にローテーブル。一番オーソドックスで、通路が自然に生まれます。6畳なら、これが無難です。
B:L字。ソファを壁づけ、テレビを斜めに。角に植物を置くと、視線が抜けます。ただし、テレビ台の角度を変えると、配線が丸見えになります。
C:中央配置。ソファを部屋の中央に置き、後ろに通路をつくる。回遊できるので、圧迫感は一番少ない。ただし、ソファの背面が目に入るので、カバーや背もたれの質が問われます。
6畳でCを選ぶなら、ソファの背が低いもの(70cm以下)にしてください。背が高いと、部屋が二分割されて、余計に狭く見えます。
家具を減らすなら、この順番
入りきらないときは、減らす順番を決めてください。感覚で選ぶと、必要なものを手放します。
1つ目は、ローテーブル。ソファの前に足元40cmが取れないなら、テーブルは諦めてください。代わりに、ソファの肘に付ける小さなトレイで足ります。
2つ目は、テレビボード。壁掛けにすれば、床の面積が0.5㎡空きます。賃貸で穴を開けられない場合は、薄型のスタンド式に。
3つ目は、ソファのサイズ。3人掛けを2人掛けにすると、幅が40cm減ります。この40cmが、通路になります。
| 家具 | 削れる幅 | 代わりになるもの |
|---|---|---|
| ローテーブル | 60〜80cm | ソファ用トレイ、スツール |
| テレビボード | 40cm(壁掛け) | 壁掛け金具、プロジェクター |
| 3人掛けソファ | 40cm | 2人掛け、1人掛け+オットマン |
家具は壁から5cm離す
壁にぴったり寄せると、部屋は狭く見えます。5cm離すと、家具の背後に影ができて、奥行きが出ます。
掃除の面でも有利です。壁づけにすると、背面に埃が溜まり、梅雨には湿気がこもります。5cmの隙間があれば、ハンディモップが入ります。
カーテンは、天井付けで吊ってください。窓の上に10cm余白ができるだけで、天井が高く見えます。窓の幅より20cm広く取ると、さらに効果があります。
照明の位置も、狭さに効きます。シーリングライト1灯だと、影がなくなり、部屋が平面的に見えます。フロアランプを1つ足して、光源を低くすると、天井が高く感じます。6畳なら、天井の照明は消して、フロアランプだけで過ごす時間をつくると、部屋の印象が変わります。
ラグは、ソファの前脚だけが乗る大きさにしてください。後脚まで乗せると、ラグが大きくなり、床の面積が減ります。6畳なら、120cm×170cmが上限です。
引っ越し直後は、家具を全部入れてから考えがちです。順番を変えてください。まずソファを置き、次にテレビ、最後にテーブル。1つ置くたびに、通路を歩いて確認します。この手順なら、入らなかったときに戻す手間が少なくて済みます。
よくある質問
Q6畳に3人掛けソファは置けますか?
幅180cmのソファは、通路60cmを残すと置けません。2人掛け(140cm)までにしてください。
Qテレビは何インチまで大丈夫ですか?
180cm離せるなら、40〜43インチが快適です。それ以上は、画面が近すぎて疲れます。
Qローテーブルなしでも、くつろげますか?
くつろげます。飲み物はサイドテーブルか、ソファ用のトレイで足ります。
Q6畳でも回遊できる配置にできますか?
できます。ソファを中央に置き、背を低いものにしてください。通路は片側60cm必要です。
6畳は、家具の数で決まる部屋ではありません。歩けるかどうかで決まります。次は、ダイニングテーブルのサイズについてまとめています。



