隠す量を先に決める
収納家具を選ぶとき、多くの人は「どこに置くか」から考えます。順番は逆です。まず、その家具に入れる物のうち、何割を隠すかを決めます。
目安は7割です。シューズボックス、チェスト、テレビボードの扉の中に7割をしまい、残り3割をオープン部分に置きます。扉付き7割・オープン3割の構成なら、生活感が出すぎず、圧迫感もありません。
逆に、オープン棚が7割の家具を買うと、置ける物の量より「隠せない物の量」が増えます。段ボール、書類、充電器。隠したい物は必ず出てきます。
境界線は床から80〜120cmに置く
見せる側と隠す側の境目は、腰の高さに合わせます。床から80〜120cmです。この高さより下は扉付き、上はオープン。目線より下の乱雑さは意外と気にならず、目線に近い場所の物は整って見えます。
逆に、床から60cmまでの低い位置をオープンにすると、埃が溜まり、物が転がります。掃除機のヘッドが入らない隙間は、必ず汚れます。
テレビボードなら、天板が床から40cm、その上のオープン棚が60〜100cm。この帯に飾り物を置き、下の扉にコードとゲーム機を入れます。
扉付きとオープン棚の比率は、部屋の広さで変える
6畳以下の部屋は、扉付き8割・オープン2割にしてください。オープン棚が多いほど、部屋は情報量が増えて狭く見えます。
8畳以上なら、扉付き6割・オープン4割まで増やせます。壁面に余裕があるぶん、オープン部分がディスプレイとして機能します。
| 部屋の広さ | 扉付き | オープン | 向く家具 |
|---|---|---|---|
| 6畳以下 | 8割 | 2割 | 扉付きシェルフ、チェスト |
| 6〜8畳 | 7割 | 3割 | テレビボード、ハイキャビネット |
| 8畳以上 | 6割 | 4割 | オープンシェルフ、組み合わせ棚 |

見せる側は、3点までと決める
オープン棚1段に置くのは3点までです。器、植物、本の山。この3つで棚は埋まります。4点目を足すと、急に物置に見えます。
高さを変えてください。高い物、中くらいの物、低い物を三角形に並べると、3点でも棚が寂しくありません。同じ高さの物を3つ並べると、整列して見えますが、固く見えます。
色は3色までにします。木、白、緑。この3色で埋まっている棚は、物が多くても落ち着きます。4色目が入った瞬間に、展示は物置に変わります。
隠す側は、引き出しの深さで決まる
扉の中は、引き出しの深さで使い勝手が変わります。書類なら深さ30cm以上、衣類なら40cm、寝具なら50cm以上。深さが足りないと、物を重ねるしかなくなり、奥の物が出てこなくなります。
引き出しの高さも見てください。小物用は10〜15cm、衣類用は20cm、寝具用は30cm。この3サイズが1台に揃っていると、収納の8割は収まります。
買う前の3つの確認
1つ目は、扉の開き方です。観音開きは前に90cmの空間が必要です。引き戸なら前は不要ですが、片側に30cmの逃げが要ります。
2つ目は、棚板の可動範囲です。可動棚は3cm刻みで動くものが多く、固定棚は動かせません。収納量を後から変えるなら、可動棚を選んでください。
3つ目は、背面の処理です。壁から5cm離すと、湿気が抜けてカビを防げます。ぴったり寄せる前提で買うと、梅雨に背面が傷みます。
よくある質問
オープン棚が多すぎて、隠す場所が足りません。
ボックスを買い足してください。同じ色・同じ高さのボックスを棚に入れると、扉付きに近い状態になります。1個1,500円ほどで、見た目も揃います。
見せる収納に向く物は何ですか。
形が決まっている物です。器、本、植物、籠。形が不揃いな物(充電器、文房具、書類)は隠してください。
6畳でオープン棚を置くと狭く見えますか。
幅60cmまでなら問題ありません。幅120cmのオープン棚を置くと、壁面の情報量が増えて狭く見えます。
扉付きの家具は、何年使えますか。
突板なら10〜15年、無垢材なら20年以上です。シート貼りの合板は5〜8年で角が剥がれます。
見せる場所と隠す場所を決めれば、家具選びは最後の工程になります。あわせて読むなら、チェストと衣類収納家具の選び方と「しまい場所」を決める収納ルールが参考になります。玄関から整えたい場合は玄関収納家具の揃え方もどうぞ。収納の記事は家具ガイドの04ブロックにまとめています。
The Short Version
- 収納家具を選ぶとき、多くの人は「どこに置くか」から考えます…
- 見せる側と隠す側の境目は、腰の高さに合わせます。床から80〜…
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